2012年1月14日土曜日

高画質フルHD Progressive収録のマルチカム撮影

【更新】2017年12月6日

2017年1月5日に新メモリーカードカメラレコーダーを所有しました。レンズは、22倍ズームレンズ(35mm判換算:28mm~616mm)です。なので、狭い体育館での演技発表会でも大丈夫です。

2階席の無い狭い体育館での演技発表会では、カメラを少しでも高く上げないと選手の足元がお客様の頭と重なります。そんな時、重量のあるカメラより、コンパクト高性能のカメラの方が、より安全です。新カメラシステムは、まさに、どのような条件下でも最高の撮影ができるカメラとなりました。

■■■ 2017年、新カメラで始動■■■
新メモリーカードカメラレコーダー
22倍ズームレンズ(35mm判換算:28mm~616mm)
高画質フルHD Progressive収録
静止画は220万画素(1920x1080)
サブカメラのデジカメ静止画1600万画素(1920x1080)
リアルタイム色温度変換できることを確認

 2015年1月から4台カメラ撮影に対応致しました。そして、マイクロフォーサーズカメラも追加しましたので、実質5台カメラで撮影していることになります。このマイクロフォーサーズカメラをサブカメラのメインにし、一番多く採用するFixカメラにしていますので、クオリティーがより高くなりました。(※サブの全てが写真用レンズですので、動画を撮るとビデオレンズよりキレが増しました。 )

 新体操選手権では団体競技と個人競技があり、カメラマンも時には1台で映像表現しなければならないニュース取材があります。そんな中、当方は、常に全身サイズで撮ることを守り寄れるところはすかさず寄り、手具の高さも無視しないでなるべく選手込みで映す撮影を、当初から守り続けております。

◎カメラアングル
 新体操演技発表会は団体演技が多くフォーメーションの美しさを見せるスポーツ芸術ですね。 なので、よく分かるアングルは、体育館の場合2階席の客席が望ましい。 文化会館などでは、舞台と最後部座席の落差があれば在るほど良い。 また、2階席があればそこからでも良い。

 実際、5人で演技する団体演技において、フロアマットの近くから撮影している映像を見ますと遠くの選手の演技が見づらく綺麗に並んでいても 分からないですね。また、フロアマットいっぱいに広がった時に画面から切れている動画をよく観ます。 それは、近すぎているため首を振る角度が広くなり見失うのです。

 なので離れて望遠で撮りますと、首を振る角度が殆どなくなり見失わないのです。 また、高度な撮影技術が必要ですが、投げた手具を画面から切らすことなくフォローしたい場合、 選手も画面に入れたままズームアウトしますので状況がよく分かる撮影が出来ます。 そして、もちろん落下と共にズームインしますので、後でもう一度観る時に手具と選手の両方が映っており何回転したかなど確認も出来ます。

◎照明対策(体育館の場合)
 体育館の場合、照明はトップからの水銀灯のみになる。そして、フル照明は、本番直前からになるのでリハーサル(ゲネプロ)時は暗い。しかも、色温度も変わるので要注意。ある体育館の水銀灯はフル照明で5300Kになる。ちなみに、リハーサル時は4800Kだった。アイリスも1絞り半暗い。

 次にフロアマットが白の場合、フロアマットの繋ぎ目がゼブラ100%でギリギリ飛ばないようアイリスを決める。しかし、人間の眼は明るい背景の時、絞って見てしまうので顔が暗く見えてしまう。カメラのファインダーでは、フェイスのディティールを感じていたのに観るテレビによって暗くなって観えてしまう。そこで、本当はゼブラ100%から半絞り開くアイリス設定が望ましいが、サイズによってはフロアマットの白とびが気になるので微妙な調整が常に必要です。

 綺麗に見えるのは、フロアマットに入る前や出た後ですね。それは、床が茶色系のフローリングなので顔とのコントラストが弱くなり、アイリスを開けても綺麗に見えます。

◎フォーカス対策
 フォーカス(ピント)は、もちろんマットのセンターに合わせます。私は、レンズのフォーカスリングに印を付けています。そして、一番遠い入場位置にも印を付けています。

 さて、入場スタートからマットまでを、出来るだけ寄ったサイズでフォロー撮影するため、フォーカスとズームリングを同時にマニュアル操作しています。そして、選手はつま先立ちをしながら歩いてきます。なので、フロアマットに差し掛かった時、足元にズームインしピントを確認しながらティルトアップで上半身サイズを撮り、すかさず全身サイズに戻し演技体制に入ります。この時には、フロアマットのセンターとほぼ変わらないピント位置になっておりますので、安心してピントを気にせず演技に集中出来ます。

 但し、個人演技の時は、比較的寄っているので、ピントには注意が必要。そして、クラシックバレエのルヴェランスの時のように、最後の決めポーズ後は、上半身サイズをお撮りいたします。この時にフォーカスをすばやく調整しなければなりません。
◎カメラワーク
いよいよ、カメラワークです。
文化会館などでは、入場は袖幕からなので出て来るタイミングをゲネプロでしっかりと記憶しなければならない。しかし、体育館では、全て見えておりますので安心して撮影出来ます。かと言って、ファインダーだけ見ていても失敗します。左眼でしっかりスタンバイしている選手を見ておかなければ、フロアマットに入るタイミングを逃がしてしまいます。

 次に、1台ではと言うより1台だから感動するズームワークで、感性にひびく映像表現が出来ます。例えば、ボールなどの手具を上に投げて回転したあとキャッチする演技がありますね。 (この時こそ、ハイアングルポジションだから有利に撮影出来ます。) そんな時、ボールを画面から切れないよう素早いズームアウトで見せたり、ボールを無視し選手の回転をフォローしたり、何回か繰り返しますので映像表現にヴァリエーションをつけます。

 次に団体演技で、選手クラスはフォーメーション重視で良いので寄った映像は入らないと思いますが、幼児クラスで広がりっぱなしの演技の時は、フォーメーションだけを見せているとアップがないので、親御様にも申し訳ないですね。なので、思い切って同じ演技の時にズームイン・パンニング・ズームアウトでお子様の全身サイズをお撮り致します。もちろん、速いズームやパンニングをしないように注意致しますが、画面外のお子様が独自の演技を始めたとき、終わらない内に見せて上げたいので速いズームアウトをする時もあります。

 ここで、ご理解頂きたいことは、お子様を全員満遍なく寄って撮るには、短い曲や演技の時には無理があります。なので、多少速くなることもあります。また、撮りこぼしたお子様が発生した時は、おって、そのお子様を優先的にアップを撮りに行きます。そして、通常のフォーメーションサイズに戻ります。

 さて、オリンピック出場を目指している選手クラスは、本当に最高の映像を撮るべく真剣勝負になります。特にソロの演技では、カメラマンにとっても腕の見せ場です。殆どルーズ全身サイズで撮りますが、オリンピック映像のようにかっこよく撮りたい為、寝たり御尻をフロアマットに付けた状態の演技では、もっと寄って撮ります。そして、回転したり起き上がったり、上半身が下に曲がっても片足が垂直に上がったりしますので、不用意に寄らず両足垂直演技時も画面から切れない構図でお撮り致します。

 以上、当方の確認とお客様にご理解頂けるようお書きしました。

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Videographer TOGAJIN
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【最高の体育館】
 当方がお世話になった体育館では、長野市のホワイトリングが一番ですね。ここは、冬季長野オリンピックの会場でしたので、マスコミ対応のカメラマン席があります。そして、競技用フロアーマットをこのアングルに合わせていただければ、最高の映像が撮れます。そして、もちろんAC電源も音声端子も近くにあります。また、機材の搬入にエレベーターを使えますので、バリヤフリーでカメラポジションに行けます。そして、文化ホールと違って照明調整がないので、真っ暗にされることもなく機材準備も早く出来ます。また、最初から最後まで明るさや色合いも変わりませんので最高です。

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